英語講師としての初仕事

TOEICテスト 

英語講師の最初の仕事は、大学生の就職に必要なTOEIC対策でした。

ヤル気はあるが行動に移すのは別の話

大学に入学したばかりで、最初のTOEICを学内で受験したけれど、思うスコアが取れないのが悩みで受講することに決めた大学生でした。

30分ほどカウンセリングをしてみると、やる気はあります。

ただ、単語と、文法力がない😅

次のTOEICまで、3か月。

どうやってスコアを伸ばそうかと考えました。

とりあえず、単語強化は必須なので、初心者も上級者も使えるテキストを使うことにしました。

ちなみにそのテキストは、TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ

簡単な単語から上級者向けの単語まで、短い例文付き、音声はホームページからダウンロードして使います。TOEIC学習に特化した大変よくできた参考書です。

大学生なので、音声は自分でダウンロードできるだろうと思ったら、やったことがありません、という。

えっ?

スマートフォンでなんでも済むから、パソコンで音声をダウンロードしたことがないと言うのです。

つまり、「できません」ということです。

仕方がないので、私が音声をダウンロードし、CDに入れて渡したのですが、あまり聴いてこない。

単語の読み方、アクセントの位置が全然違います。

CDの音声を通学途中に聞いていないの?と聞くと、CDは家のCDラジカセに入っているから聞いていませんと。

いつ聞いているの?と聞くと、「気がついたとき」

う~ん、予想外の展開に頭を抱えました。

話をするとやる気はある。

ヤル気はあるが、行動に移すのはまた別の話。

文法の説明をしているときに寝てしまう

語学を習得するうえで、現地で暮らしていたら身についた、という体験談をききます。

現地でサバイバルするのであれば、おそらく身につくのだろうと想像します。

(体験したことがないので想像です。)

しかし、現実問題として、日本に居ながら他言語を習得するためには、基本的な文法はかかせません。

特に、就職するために必要なTOEICスコアを上げたいのであれば、必須です。

しかし、マンツーマンにもかかわらず、ホワイトボードに例文を書くために背を向けた瞬間、大学生、寝てるし・・・

全く悪気がない、素直な生徒さんです。

親御さんに大事に育てられたのだとわかります。

文法チックなことを言うと、瞼が閉じる。

本人は目を開けていようと頑張りますが、やっぱり寝る。

うーん、困った!

例文をまる覚え

救いだったのは、彼は耳が大変良かったことです。

聴いた音声を復唱させると、なかなかいい感じです。

文法はわかっていないので、微妙な感じですが、TOEICは選択肢オンリーのテスト。

もしや、なんとかしのげるのではないか?と一縷の望みを託し、時間がないので、できるだけ「金のフレーズ」の例文をまる覚えすることにしました。

何事も、やらないよりはマシです!

3か月後のTOEICの結果

前回より80点上がりました。

もっとも、最初があまりに悪いので、80点上がったところで就職用のスコアには程遠いです。

正直、クビだなと思って、英語講師の副業も終わった、と観念したところでした。

ところが、ご本人が80点スコアが伸びたことに喜びを感じたらしく、このまま続けたいというのです。

マンツーマンで居眠りするのに、まだ続けるんだ!と、こちらがびっくりしました。

結局、この彼は大学院まで進み、就職して他県へ引っ越すまで、およそ5年半のお付き合いとなりました。

週に1度のレッスンをよほどのことがない限り、真面目に通ってきていました。

遅刻したこともありませんでした。楽しい90分だったようでした。

英語の力?

全然つきませんでした(笑)

語学は、基礎的な文法力、単語の力を伸ばそうとしない限り、大人になってからの伸びはほとんどないと思います。

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