終の棲み家はどこで、だれと。

ダイニングキッチン

「私を残して逝かないでね?」
ラブラブな恋人同士が、言い合うセリフなら、ロマンチックな局面ですが。
これは、わたしから姉に向けた思いなのです。
正確には、「義兄と私を残して先に死なないでね」。

2世帯住宅に住む初老の3人

義理兄、63歳、実姉60歳、私57歳。初老というと、抵抗ある〜って方もおられると思いますが、パリパリのフレッシュな年代とは言い難い。畑から収穫されて半日経ったくらいのしなり具合がちょうど良いお年頃。
昭和30年代に生まれた私たち、それぞれ持っている社会通念、思想または価値観はそれほど離れていません。だからこそ、かれこれ40年近く家族として過ごせています。
3人とも、持病もなく、頭の程度はほどよいボケ具合で、お互いが助け合い、許し合う(笑)関係で、楽しく暮らしています。
姉夫婦の関係が、円満であることが大きな理由と思うのですが、姉の子供たちが巣立っていった後は、特に孫の世話を積極的に焼きたがるわけでもなく、助けて欲しいと言われる時だけ手を出しているようなほどよいお付き合いをしているようです。
お正月やお盆の集まり、節目の行事には私にも声がかかり、家族の一員として扱ってくれて、ありがたいなと思います。

現役を退いたらどうするか

最盛期からいうと、仕事量は減らしているものの義兄は70歳までは仕事をするつもりのようです。
義兄が70歳の時、姉が67歳、私は64歳。
先日もこの家どうする?という話が出ました。
老人が板についた3人にとって、今の家は大きすぎるんじゃないかと。
ここを売って中古のマンションに移ることも考えました。
それぞれに1部屋ずつは欲しいよね、じゃあ3LDKか。
ということは、私も頭数に入れてもらっているらしい、ラッキー。
しかし、マンションとなると管理費、修繕積立費、車を持ち続けるなら駐車場と結構な維持費がかかる。

電卓を叩いてみよう。

お義理兄さんが70歳の時、家を移るとする。
姉が67歳、私が64歳。
兄が100歳まで生きるとすると、30年マンション生活に必要な経費を現金で持っていれば、みんなの年金でやりくりできる。

管理費、修繕費、駐車場代、固定資産税(月割り)ひっくるめて、ひと月5万円とする。

5万円×12ヶ月×30年=1,800万円

中古の3LDKを2,500万円で購入すると、トータルで4,300万円以上で、この家が売れたらペイできるってことですねっ。

誰が最初にゴールするか問題

この家、4,000万円以上で買う人いるのかな〜?
売れれば問題ないですけどね。売れなかった場合、修繕しながら住み続けるのが一番安上がり。
結局、何歳まで我々は自立した生活ができるのかが、読めないことに問題があると思う。
最後までこの家で過ごせるなら、それが一番とは思うものの、何歳まで3人で生活できる?

そして、もう一つの問題、誰が最後に残るでしょうか。

年齢から言うと、義兄が一番、姉が2番、最後に私になるのが順当ですが、義兄の家系は長寿の家系。実父は97歳で亡くなる直前まで、お元気だったと言うことです。
我々の家系も短命ではないものの、まあ、賞味期限としたら80歳ちょっと過ぎたあたりで、鬼籍に入ってます。
ということはですね。
この法則を当てはめると、
姉 85歳で最初にフィニッシュすると、義兄88歳、私 82歳。
それだと、義兄と私ふたりが同じ敷地内に暮らすことになりますやん。
なんか気まずい。
いくら、60年家族として暮らすからと言って、やっぱりなんかちょっと。
同じ敷地内に住むのさえ気まずいのに、3LDKのマンションで姉抜きで義兄と暮らすというのもなんかなぁ。
ということは、やっぱり姉には、平均寿命くらいは生きてもらわないと。
姉に切にお願いしたい。
義理兄さんと私を置いて、先に逝かないでね。

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