老いたら言われたことは素直に聞くよ

おばあさん

広島では、お盆の前に8月6日、原爆の日があります。

私の父も、高校生の頃被爆して、背中に大きな火傷の痕、ケロイドがありました。

ケロイドを人に見られたくないため、温泉、公衆浴場へ行くことはなく、海水浴場へも一緒に行った記憶はありません。

夏休み、海水浴場は母方の親戚家族と一緒が決まりでした。

亡父は典型的な昭和の人

父は、亡くなる数年前から、認知症を患いました。
普段はおとなしいものの気難しく、プライドが高い、昭和一桁生まれの長男教そのものの人でした。
ただし、体質的にお酒は飲めない、女の人は怖い、お金はどうやって使ったら良いか分からない、おそらく生涯ATMでキャッシュカードを使って現金を引き出す経験は皆無だったのではないでしょうか。
ですので、実母はたいへんやりやすかった、楽な夫であったと想像します。

ただ、母のほうが父より先に認知症を患い、ホームへお世話になったのですが。

介護中に困ったこと

介護をしていて困ったことがありました。

デイサービスへ行くのを嫌がり、泊りがけのショートステイはもってのほか。
そして、介護用パンツを使用するのを嫌がること。

デイサービスやショートステイを利用するのは、介護される側のためもありますが、介護する側が休むという面もあります。

ケアマネージャーは、デイサービスやショートステイをいろんな言い方で、父に勧めましたが、父は頑として聞きませんでした。

せん妄もあり、昼夜が逆転していて、夜中歩きまわったり、物を壊したりして、目が離せないので、姉も私もショートステイに行ってくれれば、数日は休めるのにと思っていました。

しかし、父は、自分が子どもたちに迷惑をかけているとは全く思っていないので、むしろ、家にいて手伝うのが何が悪いと、デイサービスやショートステイをすすめるたび不機嫌になりました。

それでも何度か、デイサービス体験をしまいたが、「幼稚園の子供のような話しかけられ方をした」とか「風呂に入れとしつこかった」などと言って戻ってきました。

お風呂に入りたがらなかったのは、ケロイドを人に見られたくなかったため。

それは理解できるのですが、80歳近くにもなると、ケロイドもほぼ薄くなっていて、よく見ないとわからない程度になっていました。

周りは気にしていないよと言うと、更に怒るので、言えませんでした。

そのほか困ったのは、父が使った後のトイレが汚れることと、「介護用パンツを使って」と頼むとまた不機嫌になることでした。

父の介護を通して

父の介護を通して思ったことは、自分が思うよりずっと老化は早く進むんだろうなあということです。
自分ではできているつもりでも、実はできていないことが、いっぱいあるんだろうなぁと。

リハビリパンツだろうとリハビリスカートだろうと、勧められたら素直に履こう。

そして、ショートステイやデイサービスを勧められたら、ゴネないで素直に利用しよう。

幼稚園児に対するような話しかけられ方をしても、(できるだけ)気にしないようにしよう。
耳も遠くなっいて、理解力も落ちているから、ゆっくり言ってもらわないと、わからないのかもしれないし。

私がお世話になる頃、たぶん、20年先とか(?)、年寄り組もそこそこ居るでしょうから、どこかに居場所が見つかるかも知れない。

気に入っても気に入らなくても、本を読むなり昼寝をするなり、波風をたてない、手のかからない穏やかなお婆さんを目指したいと思います。

ボケたら本性ダダ漏れで、そんな都合良く行かないかもですが(笑)。

心がけたいと思っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございます(*^^*)

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