大物になれるお菓子

お菓子

子供向けのアニメエピソードで、アラカンがしみじみと感じ入るものがありました。

先週は、Amazonプライム・ビデオで、長雨のウツウツとした気持ちをやり過ごしていました。

こんなときは、胸に迫るような物語や、考えさせられるようなドキュメンタリーより、ただただ、バックミュージック的に流れている軽いお話が好ましいです。


ふしぎ駄菓子屋銭天堂「びっぐりもなか」

小学生向けのアニメーション、制作はTOEIアニメーション。NHKでも放映されていました。原作は、児童図書を主に手掛ける偕成社からの出版で、作者は著:廣嶋玲子とjyajyaの共著。
絵のデザインも登場するキャラクターも、若干昭和を思わせる、ぎこちなさです。ちょっと紙芝居風。

さて、不思議な駄菓子屋銭天堂でお菓子を買えるのは幸運なお客様だけ。

ある日、身長が伸びなくて、悩んでいる小学生の男児が、「大きくなれるお菓子」を買って帰ります。彼は、自分の毎日が面白くないのは、背が低いせいで、背が高くなれば、理不尽さから逃れられると思っている。そして、大きくなれるお菓子「びっぐりもなか」を食べるのですが、実は、大きくなるのは、体つきではなくて中身だった、というお話です。

大物になれる秘訣とは

背が低いことで、日頃損ばっかりと思っている男児が、このびっぐりもなかを食べたときから、弟に背の低さをからかわれても、人から頼み事をされても、「ちぇっ!そんな役回り!」とは思わなくなった。

背が低いこととか、からかわれることとか、人に仕事を頼まれる(押し付けられる)のが、別にどうってことなくなった。

結果、彼の周りには人が集まり、将来は、大物になっていくでしょう、というオチですが、これすごいな、と素直に思いました。

いろんな幸運なお菓子を、銭天堂では売っているけど、後にも先にもこれほど価値のあるお菓子はないだろうと思います。

大物になるとかならないとか、そんなことより、この男児はこんな小さな頃から、なんの苦労もなく本当の幸せを見つけたということですよね。

つまり、小学生にして悟りを開いたということ。

周りを気にしない、自分が正しいと思うことをする難しさ

この心境に達するために、ニンゲンは葛藤し、苦悩しながら年齢を重ねていくのに、お菓子を食べて、いきなりゴール。生涯、死ぬまで、この煩悩から逃れられない人が多いのに。うらやましい。

同じ仕事をしても、あの人は評価をされて、自分は評価されないだとか、いつも自分だけ良いように使われて、面白くないだとか、粗末に扱われているだとか、そこにあるのは、自分が誰かと比べている気持ち。

もともとは、人の気持ちを汲んで優しくしたいという思いやりだったはずなのに、おとなになるにつれて、「人の顔色を伺って、上手く立ち回ることが賢い」に変わっている。

このエピソードのように、人と比べない、自分の気持ちに正直になる、そんな生き方がまっとうできれば、この今の瞬間から、みんな幸せになれる。

25分にも満たないエピソードに、これほど深い思想が、サラッと盛り込まれていることに脱帽です。

今日の猫

半目の猫
涼しい部屋で半目になってます
いいよ、いいよ、元気なら

最後まで、読んでいただきありがとうございます(*^^*)

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