去年のゴールデンウイークあたりから、お片付けに目覚め、随分物を捨てました。
新型コロナウイルス感染症を考慮して、外出を控え、在宅の時間が増えた結果、住まいのあらゆる部分が目に付き、手を付けられるものからと初め、じゃんじゃん捨てていったら、お部屋が随分スッキリしました。
片付けたときに自分でも呆れたのが、ビデオテープとDVDの多さ。
子供はおりませんので、テレビから録画したものがほとんどでした。
まだYouTubeがなかった頃、もう放映されていない番組を、同好の士でダビングして譲り合って視聴していました。
ダビングのさらにダビングテープなんてものも出回っていて、今思えば、著作権、肖像権無視の乱暴な所業でしたが、純粋にその番組や映画が見たいというファン同士の大事なコミュニケーションツールでした。
ダビングを依頼された側は、依頼してきたファンの感想を聞くのがまた楽しみで、メールのやり取りで盛り上がり、ファンサイトの掲示板やチャットでさらに盛り上がるという、なんてことをしていました。
2000年頃のことです。もう20年前になるんですね。
しかし、当時熱を上げていた俳優さんが英国人で、彼に直接お会いして握手とサインを貰うことを目標にして英語学習に励んだあげく、今の職業についているのですから、ミーハー的情熱も馬鹿にできません(笑)。
そして、DVDがVHSに取って代わるようになると、古い番組もDVD化されて、ファン同士でテープをダビングすることは激減しました。
ファンはやっぱり、きれいな映像で好きな人を拝顔したいものなのです。
このころから、VHSテープやDVDディスク、いわゆる生テープ、生ディスクの役目は終わったと思います。
そして、ファン同士でやり取りしたダビングテープやDVDディスクも同じように役目を終えました。
あるファンの方が、メーリングリストで、
「もうVHSテープやDVDディスクを処分しようと思う。ファン同士のやさしい気持が詰まったものたち、ありがとう、さようなら」
と書きました。それを読んでメーリングリストのメンバーは、ほんとうに、としみじみしました。
そういうきっぱり古いテープやディスクにお別れを告げる人がいる一方で、私のように、なんとなく、ほんとうになんとな〜く、溜め込んでいたひともいます。
去年処分するときに気がついたのですが、同じ番組の同じエピソードのテープやDVDがいっぱい(;´Д`)
整理整頓ができていないまま、ただただ溜め込んでいたという・・・。
ほんとうに送ってくれた人ごめんなさい、という気持ちです。
今はその俳優さんへの熱い思いは鎮火しまして(笑)、気にはななりつつ昔のようにすべての情報を求めて毎日ネットを徘徊するということはなくなりました。
今年88歳になったんだもんねえ、現役俳優でいつまで頑張るのかしら。
NCISネイビー犯罪捜査班にまだご出演中です。
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