住吉屋（すみよしや）は、広島にあるリーズナブルなビジネススーツを販売しているお店です。洋服の青山の地方版とでも言いましょうか。
元々は、紳士のビジネススーツを販売するお店でしたが、今は、婦人服のビジネススーツも扱っています。
どちらかというと、価格帯はスーツカンパニーと似通っていますが、バーゲンセールと言いますか、処分品はほぼ投げ売りといっていいほど激安になります（笑）。
今の職に就いた時、ビジネススーツというのは一着のみ。
それまでは、何を着て行っても構わない職場でしたから、ほぼカジュアル寄りのものしか持っていませんでした。
よその会社を訪問する職種への転職が決まり、大慌てで買いに走ったこのスカートとパンツ。
本当はこれに上着がセットで、トータル税抜きで19,800円だったと記憶します。
住吉屋で洋服を買うのは初めてでした。
採用通知から1週間後の出社を控え、まあとりあえず、形のつくスーツならなんでも良いやということで買い求めました。
上着が1枚、スカートとパンツセットで19,800円は、転職したばかりの私にとって、非常にありがたいお値段でした。
見ての通り、50代のオバさんが着るには、ちょっとスカートの丈が短い（笑）。
身長158センチで、膝ギリギリの長さでした。
ですので、もっぱらパンツの出番が多かったです。
姉に見せた時、「随分若い人っぽいスーツを買ってきたね」という感想をもらいました。
スーツなんてほとんど見ることもなかったので、若い人用なのか、自分の年代にあったものなのかさえ判断する余裕もなかったです。
上着は、もう昨年のうちに処分していました。
スカートはあまり履いていないので、誰かいるかなといつもの悪い癖で残し、パンツの方は雨の日にでも履くかと思い残していました。
結局、どちらも人にあげるようなものでもなく、また、雨の日用は他にもあって、数年間は出番がまったくありませんでした。
ですので、この方達とも、今日でスッパリお別れです。
今の職に就いて、覚えることやしきたりに合わせることで余裕がなく、冷や汗をかきどおしの半年間。そして、職場に慣れるまでの数年間、よく一緒に働いてくれました。
いつの間にか出番が減り、箪笥の肥やしと化していて、それでもなんとなく捨てられなかったのは、転職してすぐにこのスーツを着ることで、前職とけじめをつけるきっかけになっていたからでしょうか。
長く一緒に働いてくれてありがとう。お役目ご苦労様でした。
おまけ：今日の猫
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