嫌味な認知症BBAにならなければいいけどなぁ

老人ホーム

父は70代後半から認知症を発症し、母の方は実は70歳手前で認知症を発症しました。

父は脳血管性の認知症、頭の中の血管に詰まりができてそれが原因の認知症。

母は、前頭側頭型認知症(ピック病)です。

母のピック病は、簡単にいうと前頭葉と側頭葉が萎縮する型の認知症で、MRIで撮影した脳の写真にはその特徴が現れていました。

症状の特徴は情緒不安定、性格が攻撃的になるなどの一方で、記憶は意外としっかりとしています。

母はもともと、父と喧嘩をすると言い負かすくらい、子供の我々から見てもきつい性格で、ピック病が分かったきっかけも、父との喧嘩でした。

冬のある日、父と喧嘩した母は、ぷいっと家を出て、まだ当時庭にあった物置に籠り、(冬で寒かったので)自分で買ってきた七輪で練炭を燃やし、そのまま寝てしまい、一酸化炭素中毒で倒れているのを父が見つけて、慌てて病院へ運んでそのまま入院。

その際に、自殺と間違われて医師から家族全員が詳しい事情を聞かれ、母の意識が戻ったときに、精神科を受診、MRIを受けるように言われて、その結果からピック病と診断されました。

ちなみに、母のようにうっかり事故で入院した場合の治療費、入院費は健康保険から払われますが、自殺未遂であった場合は、健康保険から給付金はでません。自由診療になります。これを聞いて、我々家族一同肝を冷やしました。

ピック病が前頭葉側頭葉型の認知症ということ、口の達者な母が認知症であることを知ったときは、家族全員が狐につままれたような気分でした。

ぱっと見は普通、でも、スイッチが入ると手が付けられない、たとえば、車を運転しないで、と言っているのに、行きたいところがあれば我々が気がつかないうちに、乗って出ている。車体を擦って帰ってくるのは日常茶飯事で、鍵付きの部屋を作って閉じ込めておくわけにも行かないし、そういったことの積み重ねがあって、家族全員が根を上げて、施設への入所となりました。

血縁関係者に認知症患者がいる場合、認知症の発症リスクが高まることは医学界ではよく見られるケース」ということなので、両親が認知症を発症したことから考えると、私もかなりの確率で認知症になるんだろうなぁ、と今からゲンナリしています。

最終的にはどこかの施設にお世話になるとは想像していますが、認知症の特徴として、自分の理性を無くしている状態と理性を取り戻している時のギャップが激しくて、いわゆる、まともな状態に戻った時、「なんてことを言ってしまった、やってしまったんだぁ〜!」と落ち込む状態が本当に辛い。

そのまともな状態がだんだん無くなっていって、完全に自分が自分でなくなる時まで、それが続くと思うと本当に気が重いです。

食い意地が張ったあたしなので、おそらく認知症になったら、朝昼晩食べていても「ご飯食べてない」とか「お腹がすいた」、あげく「施設がケチでお腹いっぱい食べさせてくれない」とか思い込んじゃうかもなあ。

願わくば、「朝起きてこないなと思ったら、亡くなってたらしいよ」という終わり方が最高なんですが。

せめて、認知症になって施設でお世話になった時、「ああ、あのいつもお腹空かせているおばあさんね」と言われる程度のBBAでいたいものです。


おまけ:今日の猫

椅子はいただき!
いいよ、いいよ、元気でいてくれたら

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