「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞受賞と平手うちのハプニング

全国ニュースにもなったので、ご存知の方も多いかと思いますが、2022年アカデミー賞の「国際長編映画賞」を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の3分の2は広島で撮影されました。

国内では受賞直後、この話題で持ちきりだったのに、ウィル・スミスのびんた問題で、なんだか霞んじゃった感があります。残念です。

国際長編映画賞以外には、作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートされていました。欲をいうなら、このうちのどれかもう一つ欲しかったなあという気持ちです。

広島での撮影が多いと聞いていたので、姉と見に行きました。長編映画賞に選ばれただけあって、長い。3時間。

それでも、作中、見慣れた風景も多くあって、地元の人間として飽きずに見れたし、ことさらアカデミー賞受賞はうれしかったです。

見る人によっていろいろな見方や解釈が別れる映画と思います。

長い映画なので、どうかトイレは済ませて、水分控えめで見られることをお勧めします(笑)。

ウイル・スミスのビンタについて思うこと

最初、妻の脱毛症をからかって、ジョークを飛ばされて、怒り心頭で壇上に上がり、プレゼンターを平手打ちにしたとの報道があったとき、咄嗟に「そりゃわかるよ〜」と思いました。

そんなジョークを、公の場でいう方がおかしいと。

けれども、その後、アカデミー協会が平手打ちをしたウイル・スミスに対して怒り、もしかしたら、アカデミー主演男優賞を剥奪するかもしれないというニュースを知り、どんな事情があれ公の場で暴力を振るうことに対する厳しい態度にはっとしました。

暴力はどんな場面であっても醜く、今回の様に、ことさらこの事件が取り上げられることにより、2022年のアカデミー賞は、暴力事件が起こった年として刻まれることになります。

実際、「ドライブ・マイ・カー」受賞の熱狂はちょっと醒めたものになっていると感じます。

これは、ほんとうに残念なことです。特に、あのコロナ禍で苦労しながら撮影し作り上げた関係者の方々のことを思うとなおさらです。

「ドライブ・マイ・カー」以外の受賞した作品やノミネートされた作品に関わった方々も、同様に晴れやかな気分に水を差されたと感じている方も多いのでは。

たしかに、あのジョークは酷かった。

でも、冷静にたんたんと、そんなこと言わないでほしい、妻に対する侮辱だから、妻も自分もひどく傷つくと訴えた方がより効果があったのではないかと思います。

「そんなこと言われたら、そりゃ怒るよね〜」の延長に、「暴力に訴えたのは仕方がない」はないんだよね、と自分の思考にはっとした出来事でした。

おまけ:今日の猫

奥歯が抜けたシト

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